大学を卒業してから出会った広告会社デザイン部の上司。今も現役バリバリデザイナーの彼女(63)とはいまでもおつきあいがある。時折会わないと気が済まない。何が好きって彼女の仕事の仕方だ。大量の素材から厳選してデザインしていく様の彼女のデスクの上はいつも、どこを切り取ってもデザインされていた。定規、ロットリング、ルーペ、切り抜いたファッションモデル達の写真。そして彼女自身のファッションもいつも最新トレンドを取り入れ、彼女ならではの個性的なコーディネートでとびきりお洒落に決めている。それを見るだけでも新鮮で楽しい。当時は連日徹夜の厳しい日々もあったがその経験ももちろん財産。人生どこかでキツイ経験をしておかないと限界を知ることも出来ないので20代前半で味わえたことをラッキーだと思っている。

先日も外国で活躍する日本のクリエイター、ヘアメイクやスタイリスト、カメラマンを集めてファッション撮影をしていたのでスタジオにお邪魔してきた。さらに大ボス(70代男性)も現役デザイナーとずっとコンビで活躍している。未だに若いライバルとコンペィションで戦い勝負を勝ち抜いている。

なかなか出来ることではないし、他にそんな無名(!)な日本人デザイナーを知らないので誇らしい。私は彼らに育てられたのだ、と当時のまま年を重ねて今がある。あと20年30年と頑張らねばならない。